ナルシスト集団の恐怖の話題
静岡県御殿場市にある、スーパー銭湯をちょっとリーズナブルにしたある温泉。私はここで悲劇に見舞われたことがあります。
私が男湯のサウナに入ったときでした。「おっ、だれもいないからひとりでのびのび~」などと思っていたら、なんと数分後。
角刈りの屈強な男たちがドカドカとなだれ込むように入ってきて、あっという間にすし詰め状態になりました。
(ヤバイ!渡世の方々なんじゃないか……?)
不穏な空気を感じた私は、彼らの顔つきをこっそり盗み見しました。こっそり見たくてもすし詰めですから、もう目の前に何人もいますけど。
すると、意外にもいたって柔和な顔つきです。しかも、平均年齢が20代前半と若くて妙に健康的なのです。
(いったい彼らは何者なのだろう)
すると、おもむろに彼らは語りだしました。
A「小隊長!階段ダッシュすごかったですね。とてもかないませんよ、自分らは!」
B「そうっす、そうっす!」
ちなみに責任者と思われる人の名称の記憶が不鮮明なため、階級を『小隊長』としておきますが、定かではないことをおことわりしておきます。
私は自分が駐車場に車を停めたとき、ホロつきのトラックが1台止まっていたのを思い出しました。
そうっす、彼らは自衛隊員だったのです。