たかはしさんだもの

たかはしさんだものという日記です。

乳酸菌効果で夫婦も円満に

あるご夫婦の考えさせられる話を聞きました。


歳の差カップルで結婚したものの、年齢が離れていることからか、いっしょにいるうちにだんだん価値観のちがいが出てきたのだとか。


そして、10年近くのあいだにご夫婦の関係は冷めてきて、最近ではほとんど会話もないというお話でした。

 

ダンナさんは頭の薄いおじさん。前頭部がスケスケになってしまい、髪を洗えば見るカゲもない状態のダンナさんを見て、奥さんは男性としての魅力も感じなくなってしまったのだとか。


そのうち、奥さんはほかの男性に目がいくようになり、さらに、相手の人との新しい生活を願って苦しむようになりました。お子さんもいるのに。


ごく親しい数人だけにこっそり相談しているようですが、相談された人は一時の感情で突っ走ろうとする彼女に「そのような関係はやめなさい」とすすめています。きびしい女性の友人はこう言ったそうです。


「ご主人を髪が薄い、ただのおじさんにしてしまったのはあなた自身じゃないの?」


ある意味あたっている気がします。頭が薄くなる前に、あるいはなってからだって、薄毛に似合う髪型もあるのですから、美容室や床屋さんで相談するようにすすめてみるとか、できたはずです。


ファッションや帽子の演出を考えてあげたり、思いやったりしてあげられたはず。もちろん、奥さんだけが悪いわけではないと思いますが。


「ハゲ、薄毛だから、魅力がない」のではなく、そのまえに性格の不一致があるから、悪意をもって見てしまい、イヤに見えてくるようになったのではないでしょうか。


髪が薄くても素敵な人はいます。ダンナさんが髪が薄くても仲のいいご夫婦だって、たくさんいらっしゃいます。


こちらのサイト⇒http://xn--y8j6al0abv1139e4n0a0r2g.jp/で髪の毛には乳酸菌が効果的という情報を見て、食事はもちろん、お風呂にも米ぬかをいれるようになったそうです。

 

こういうご夫婦はふたりでいろいろ考えて工夫しているんですね。しっかり自分を見つめなおして、もう一度もとにもどってくれたらいいなと思います。

 

 

 

芸能人への階段

前回の続き、完結編です。Kちゃんの「あのコ、だれ?」が聞こえたとき、A氏の胸は思わず、高鳴りました。

 

一瞬、Kちゃんと目が合ったそのとき、思ったのは。

(えっ、ひょっとしてオレが?オレがニューメンバー?)


ホアホアホア~ン。早くも舞台でいきいきとコントを演じる、自分のイメージ。女性の歓声。もうベンツに乗っている、にやけたA氏の横顔


ところが、A氏の原稿にダメ出しをした先輩があわてて手を振ります。


「大将(Kちゃん)、あれはダメですよ、作家見習なんですから」


(えっ?! ちょっと待ってくれ先輩、なんで断るんだ?!オレはもう作家なんかどうでもいいよ!Kちゃんバンドに入れてもらえるなら、すぐにでもやるよ!

 

あんただって、さっき、作家やめて田舎帰れって言ったばかりじゃないか!

 

もうこんな下積生活をやめて、これからはタレント活動に専念するんだよ!先輩、考えなおしてくれ~!オレのこの残念そうな顔を見ろ~!)


目で訴えるA氏。


「う~ん……そうかぁ」


K氏は残念そうに背中を向けると、舞台に去っていきました。まだ未練を断ち切れないA氏。Kちゃんの背中に執念の念を送ります。


(待ってくれ、Kちゃん!先輩、もう一度頼んでくれ!オレの才能の芽をあんたはここで摘んでしまうのか!待って~!Kちゃ~ん!) 


その場に残った放送作家の先輩達が苦笑しながら話しています。
「大将、またスカウトしようとするんだから……」


あきらめきれないA氏。心でずっと叫びました。


(オレをKちゃんバンドに入れてくれー!今日から大将と呼ばせてくれよ~!待って~!Kちゃ~ん!)


K氏の背中はドンドン遠くなっていきました。

 

人生のほんのいっとき訪れた芸能人への階段。A氏は登ることすらできませんでした。

 

 

 

Kちゃんの興味をひいた男

前回の続きです。新メンバーが舞台の上でK氏のダメ出しを受けていたのを見ていたA氏。


こんな時、ポジティブな人間なら、

(彼らもがんばってるんだ。オレだって、このくらいでへこたれてたまるか)

と考えるでしょう。

 

しかし、そのときのA氏は何年にもわたる貧乏生活で、俗物に変わり果てていました。


(ダメ出しを受けても、とりあえずギャラが出るヤツはいいよな……)


すっかりひねくれて、あたりを見まわします。まわりにはサンドイッチや飲み物などが置かれ、いつでもつまめる状態。


しかし、関係者はお腹が満たされているのか、休憩になってもそれらに目をやりません。


(この余ってるの、くれねえかなぁ……)


泣き叫ぶ胃。訴える腸。わびしすぎます。


(もうなんの仕事でもいいから、パーッとお金が入ってこないかなあ。チマチマ原稿なんか書いてたって、いくらにもなんねえじゃん……)


ふてくされて舞台に目をむけると、リハーサルは休憩になっていました。そして、あの「Kちゃんファミリー」総帥K氏がサンドイッチの周辺に降りてきました。


そして、たまたまA氏のそばに腰掛けたのです。


すると、「?」という視線。興味深げにA氏を見ている「Kちゃん」。


A氏の原稿にダメ出しをした先輩に、「あのコ、だれ?」と聞いたのです。

 

 

 

スターになりそこなった人

私の知人男性A氏。

 

ある有名人が彼の隠れたタレント性に目をつけたことがあります。


1986年前後、当時、放送作家をやっていた彼は、先輩に連れられて、さまざまなバラエティー番組の企画会議に「みそっかす扱い」で参加を許されていました。


あるとき、先輩に原稿をチェックしてもらおうとしたのですが、「時間がとれないから、収録現場に来てくれ」と言われて、彼はある局のスタジオに向かいました。


入ってみると、そこではK氏が率いる「Kちゃんファミリー」がコントのリハーサル中でした。


勘の鋭い読者の方は、もうオチがわかったに違いありませんが、オチまでしばらく猶予をいただきたいと思います。せっかく有名人が登場するのですから。


さて、着いた早々、先輩に原稿を見てもらったA氏。とたんに顔をくもらせる先輩放送作家


「ぜんぜんダメだ……お前、作家やめて田舎帰ったらどうなんだ?」


と真顔で言われてしまいました。また書き直し……。さっさとその場をはなれる先輩。ほぼ秒殺。


A氏はすぐにボロアパートへ帰る気力もなく、肩を落として呆然と彼らのリハーサルを見ていました。


そのころ、「Kちゃんファミリー」はKニタンさんやK見慎吾さんたちの下の世代。

 

もちろんおふたりも現場にいて、新しいメンバーが舞台上でK氏のダメ出しを受けてるのを見ていました。

 

そして、次回、新展開が。

 

 

 

ナルシスト集団にかこまれた悲劇

前回の続きです。自衛隊員のみなさんは20代前半の若者たちばかり十数人。

 

それをまとめるのが25歳くらいの小隊長らしく、一般社会なら主任といった感じの親しみのある地位のようでした。

 

小隊長はにこやかに答えます。
「なに言ってるんだよ。オレなんか、最近なまってるから、そのうちキミらに抜かれるよ」


A「いやあ、そんなことないっすよ。小隊長の体力にはとてもかないません!」
小隊長「体なんか、ダメだよ。ほら、腹筋が割れなくなっちゃって、まったく情けないもんだよ」
B「そんなことないじゃないですか。ちゃんと割れてますよ」
小隊長「キミらのほうがいい体してるよ。オレも昔はもっとはっきり筋が出てたんだよね。このなかでいちばん、腹筋がないよ、ハハハ」


彼らは自らの裸体をナルシシズムあふれる目線で、うっとりと眺めていました。

 

そのときの私はといえば……サウナの片隅で、くまのプーさんのようなお腹を気にしながら、がっくりとうなだれるしかないじゃないですか。

 

私は心の中で泣き叫んでいたのです。


(はっきり言ってくれよ、小隊長!このなかでいちばん腹筋がないのはこのオレだろ!なぜみんな、オレから目をそらす?なぜオレがここにいないような設定で会話する?そんな気遣う素振りはやめてくれ!)


ロダンの彫刻のように精悍な男たちに取りかこまれ、そとに出るに出られなくなった私。

 

サウナで自らの羞恥心と脂肪を、ひたすら燃やしつくすしかありませんでした。

 

 

 

ナルシスト集団の恐怖の話題

静岡県御殿場市にある、スーパー銭湯をちょっとリーズナブルにしたある温泉。私はここで悲劇に見舞われたことがあります。

 

私が男湯のサウナに入ったときでした。「おっ、だれもいないからひとりでのびのび~」などと思っていたら、なんと数分後。


角刈りの屈強な男たちがドカドカとなだれ込むように入ってきて、あっという間にすし詰め状態になりました。


(ヤバイ!渡世の方々なんじゃないか……?)


不穏な空気を感じた私は、彼らの顔つきをこっそり盗み見しました。こっそり見たくてもすし詰めですから、もう目の前に何人もいますけど。


すると、意外にもいたって柔和な顔つきです。しかも、平均年齢が20代前半と若くて妙に健康的なのです。


(いったい彼らは何者なのだろう)


すると、おもむろに彼らは語りだしました。


A「小隊長!階段ダッシュすごかったですね。とてもかないませんよ、自分らは!」
B「そうっす、そうっす!」


ちなみに責任者と思われる人の名称の記憶が不鮮明なため、階級を『小隊長』としておきますが、定かではないことをおことわりしておきます。

 

私は自分が駐車場に車を停めたとき、ホロつきのトラックが1台止まっていたのを思い出しました。

 

そうっす、彼らは自衛隊員だったのです。

 

 

 

ベランダにカラス出現の理由

このところ、マンションのベランダに頻繁にカラスが現れて、生活が脅かされていました。日中にベランダの手すりに舞い降りてきては、ウロウロしています。

 

アルミ製なのでカツカツ、という音がしてとても怖いです。なぜなんだろうと、ずっと不思議に思っていました。

 

その理由がある日、判明したのです。私がふとそとを見ると、今まさにベランダに置かれた植木鉢から、カラスが卵のカケラをくわえたところを発見。

 

目があうと、カラスに「なんだよ、おまえ?」という視線で威嚇されました。私はひるんだものの、勇気をふりしぼり、たまたま持っていた納豆の3個パック(セールで89円)をぶつけようと応戦のかまえをみせました。

 

すると、納豆はキライなのか、そそくさと飛び立っていったのです。

 

植木鉢で育てているのはグレープフルーツ。一昨年もらったものを食べたあとでためしに種をまいたところ、発芽して45センチの若木に成長しました。

 

でも、肥料をやるのがめんどうなため、生ごみをときどき上に乗せてお茶をにごしていたのです。それにカラスが目をつけていたとは……。

 

卵のカケラはカルシウムっぽいし、よさそうに思えたんですが。これからは有機肥料にかえようと思います。

 

ちなみに、昨年もらった柿の種をいっしょに植えておいたところ、こちらも芽を出してしまい、世話をすべきかどうか、頭を悩ませています。